インベスティのクラウドファンディング応援ブログ

新しい物大好き中年がクラウドファンディング製品を紹介します

【クラウドファンディング】酒業界に新しい風を 酒造りに賭けるプロジェクト その2

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前回、お酒に関わるクラウドファンディングプロジェクトを紹介いたしました。

酒造業界では徐々に利用頻度が上がっているため、全てのプロジェクトをご案内する事が出来ませんでした。ですので今回は、クラウドファンディングで成功を収め、現在は商品化されている製品を中心にお届けします。

 

日本酒を海底で熟成 『海中熟成酒』プロジェクト

熟成はロマンの香り

日本酒の熟成、と言われても、ピンとこない方の方が多いかもしれません。ワインでは熟成に適した銘柄を、室温などを管理された貯蔵庫で保管する事によって、新酒にあった刺々しさをなくし、よりまろやかで豊かな味になる銘柄も存在します。そういったワインは『オールドヴィンテージ』と呼ばれ、高値で取引されます。

また、近年では難波船や沈没船から引き上げられた品物の中にワインが混じっていたりすると、何百万、何千万、という形で取引されたりもしています。これは単純にワインが想定以上の熟成を進めていくと、どう変化するのかは、期間が長ければ長いほど不明確なためです。『何百年も前に海中に沈んだワインはどんな味になっているのだろうか?』という冒険心や探究心も含めてのロマン価格だとか。è²ããªã¨ããã§çæ中ãã­ã¸ã§ã¯ãå§å
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日本酒ではなじみが薄い「熟成酒」ですが、実際は鎌倉時代から『日本酒を熟成させる』手法は存在しました。しかし、長期間の保存は生産者にとっても負担が大きいため、近年ではあまり行われていません。それを温度変化が少なく、潮流にゆられて熟成に適した環境、すなわち海中で行ったプロジェクトです。

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 伊豆沖に約4000本を沈め、現在は徐々に出荷中

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結果として、プロジェクトは50万円の支援目標に対して、目標金額を上回り成功しました。沈められた約4000本の日本酒は、現在、楽天などで皆さんも手に入れられるようになっています。蔵熟成と海中熟成の2本セットとなっていますので、興味のある方は是非、飲み比べてみて下さい。

幻のお米で作る幻の純米大吟醸 『幻の酒』

『幻の〇〇を復活』といったキャッチフレーズは多くのプロジェクトで見かけますが、こちらは正真正銘の幻のお酒。米どころ新潟で、コシヒカリの約1%しか生産されていない貴重なお米を使ったお酒です。

なぜ、幻なのか 米の秘密に迫る

現在市場に出回っている『コシヒカリ』のほとんどは、病気に強く収穫量の多い『コシヒカリBL』という品種です。しかし、旧来の『コシヒカリ』の方が、甘さや風味の評価が高いのですが、現在の新潟県ではごく一部でしか生産されておらず『クラッシックコシヒカリ』と呼ばれ、コシヒカリBLと比べて高価となっています。

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また、今回生産した場所も、新潟県の山奥にある棚田です。育成に使う水は、より源流に近い方が良い水で生産できるため味もよくなります。しかし、源流に近い山奥では棚田となるため収穫量が少なく、耕作放棄地も多いのが現状です。そのため市場にはあまり出回らず、本来は酒造りにおいて非常に高価な原料を採用しています。

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少量しか生産出来ない上に、評価も価格も高い米を使用する酒造はほとんどいないため、味は確かだが造りようがない、そんなお酒を実現するプロジェクトです。

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こちらも目標金額100万円に対して、280万円もの支援金を調達し、無事に成功しました。現在でも、楽天で購入して頂く事が出来ます。

酒づくりの神様 最後に人を遺す 『農口尚彦研究所』

『現代の名工』に杜氏で唯一選ばれ、『酒つくりの神様』と呼ばれた農口尚彦(のぐちなおひこ)氏が、杜氏を志す若者たちに自身の技術を伝えていくプロジェクトです。

現代の名工 農口尚彦氏

1970年代に低迷していた日本酒市場において、『吟醸酒』ブームを生み出した立役者となりました。その後、二つの蔵で杜氏を務め2015年に引退されましたが、『情熱を持つ若者と酒造りをしたい』と考え、この度あらたに研究所を立ち上げました。このプロジェクトは、全国から集まった七名の蔵人と共に、酒造りを行うプロジェクトです。

酒造りのコダワリ① 水

農口杜氏の新天地となる酒蔵を建設するにあたり、美しい空気と豊かな水を求めて、いくつもの候補地を検討しました。その結果、霊峰白山の麓、美しい田園風景が残る石川県小松市観音下町(かながそまち)という里山に「農口尚彦研究所」は新設されることとなりました。この地で採れる水は白山連峰からの伏流水で農口杜氏が長年使い続けて来たこだわりのお水です。

 

農口杜氏のこだわり② コメ

農口尚彦研究所では、地元石川県産、及び富山県産の「五百万石」の他、兵庫県産「山田錦」、長野県産「美山錦」などが使用されます。我々は農家の皆様が丹誠込めて栽培し、細心の注意を払って丁寧に精米されたものだけを使用しております。

 

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農口杜氏のこだわり③ 人

2017年6月には農口杜氏の技術と精神を受け継ぐ、夢と情熱を持った若者の公募を開始しました。多数の応募の中から7名の若き蔵人が採用され、農口杜氏は彼らと共に最後にして最高の「魂の酒」づくりに挑戦することとなりました。

すべてhttps://www.makuake.com/project/godofsake_brewing/yより抜粋

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現在、農口氏が若き蔵人と共につくったお酒は、アマゾンで購入いただけます。

 

農口研究所 純米 無濾過生原酒 1800ml
 
農口研究所 山廃吟醸 無濾過生原酒 1800ml

農口研究所 山廃吟醸 無濾過生原酒 1800ml

 

 

 以上、『製品化されたクラウドファンディングプロジェクト お酒編』でした。