インベスティのクラウドファンディング応援ブログ

新しい物大好き中年がクラウドファンディング製品を紹介します

その技術を永遠に 職人が生んだコダワリのプロダクト

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皆さん、こんにちは。

クラウドファンディングを紹介するインベスティです。

さて、クラウドファンディングサイトには、熟練工と呼ばれる職人たちが作り出すプロダクト、あるいは古来より伝わる伝統工芸をベースとしたプロダクト、または古の品々を蘇らせるプロジェクトが多数あります。

皆さん、その技法、技術にに魅了され、もっと広めていきたい、より多くの人に知ってもらいたいという熱い想いをぶつけるプロジェクトがたくさんあります。

それでは今回は、ニッポンが誇る職人たちが送り出したプロジェクト達を紹介します。

刃物屋が考えた刃が無い『究極の毛抜き』

まず一つ目は、創業七十年の老舗刃物メーカー『ニッケンかみそり株式会社』という会社が送り出した『究極の毛抜き』

ニッケンかみそりは『関の孫六』などで有名な岐阜県関市のメーカーです。

顔剃りなどを作る会社が、耳剃り用が無いので作ろうとした所、社員が『見えない場所に刃物を入れるのは怖い』と呟いたのだそうです。

そこで諦めたりせず、じゃあ刃の部分がない安全な毛抜きを作ろう、と始まったプロジェクトです。

 

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ぱっと見た目、何に使用するか分かりません。(笑)

そして、図解を載せましたが『とれるんかい!!』となりそうです。

簡単に言うと、ばね部分に毛を挟んで、ピンセットと同じ要領で毛抜きの先を閉じます。すると、ばね部分に毛が挟まるので、安全に毛を抜ける、と言うわけです。

元々、髭剃りから歯石取りまで多種多様な製品を世に送り出している会社です。

プロジェクトは目標50万円に対して、なんと560万円の資金を調達。1800人以上の支援者を集めました。

www.makuake.com

現在は、楽天などで好評販売中です。

伝統の彫刻家が作る至高の一枚板テーブル

起案者は、社殿などの彫刻物を作る『社寺彫刻家』の家に生まれた、伝統工芸士です。

彫刻家になってから日本の伝統工芸の状況を憂い、それを打破しようとプロジェクトを立ち上げました。

今回作ったLED一枚板テーブルは、自身の目利きで美しい材木を買い付け、その木の模様にあった形で大理石とLEDを埋め込んであります。

オーダーメイドのため、ローテーブルにしたりLEDの光彩を変えたりなど、お好みでのアレンジも承っている、との事です。

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伝統の技術と最新の技術が組み合わさり、世界に一つしかないあなただけの至高のテーブル。ぜひ、こんな素敵なテーブルがある暮らしをしてみたいですね。

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ハードワークにも耐える強力素材を使用 『ケブラージーンズ』

なんと防弾チョッキなどに使われる『ゲブラー繊維』を織り込んで作った、軽量かつ頑丈なジーンズのプロジェクトです。

元々、岡山県倉敷市の児島という地域は、江戸時代に瀬戸内海沿岸で使用される帆船の帆を作る産地だったのだそうです。

やがて昭和の時代に、厚手の織物を経て、現在はジーンズの生産地としても世界的に名高いのだそうです。

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そのジーンズの聖地で、高い技術を持つ職人達が、鋼鉄の5倍の硬度をもつ『ケブラー繊維』を横糸に織り込みました。

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プロジェクトは目標の倍以上の260万円(目標100万円)を集め、成功しました。

現在は、楽天などで販売されています。

素材、着心地もさることながら、何よりも『このジーンズのスタイルがかっこいい』『シルエットが他に無い』と、デザイン面の評価が非常に高いです。

 200年も紡がれ続けた伝統を未来へ 久留米絣(くるめかすり)スーツ

みなさん、『久留米絣(くるめかすり)』をご存知でしょうか?

いや、そもそも絣(かすり)という言葉をご存じない人の方が多いかもしれません。

絣とは、様々な色に染め上げた糸で布地を織り、布地そのものに文様をつける日本伝統の手法です。

織り手が趣向を凝らす事により、様々な文様の絣が日本にはあります。

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しかし、着物では当たり前のおしゃれであったこの技法も、明治以降の洋装化に伴い、どんどん衰退していきました。それは日本三大絣の地といわれた福岡県久留米市の『久留米絣』も例外ではありません。

高い技術を持ちながら、時代の趨勢とともに衰退していく伝統工芸。それを時代に合わせて遺していこう、そんなプロジェクトが『久留米絣スーツ』です。

www.makuake.com

 

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久留米絣で織り上げられた布地を元に作られた上質なスーツ。礼装に普段着に、どちらも愛用できるよう、タキシード、3Pスーツ、ベストの三種類が用意されています。

色も様々なコーディネートを楽しめるよう、三種類用意されています。

また、プロジェクトではスーツの他に、ジャケットが用意されていました。

プロジェクトは目標80万円に対して、なんと倍額の160万円を調達して成立しました。

残念ながら現在はプロジェクトが終了しておりますが、久留米絣は、作務衣、もんぺだけではなく、傘や靴、ネクタイやバックなど、現代のファッションに合わせて、多様な変化を遂げています。

伝統を取り込む未来志向のプロダクト達

以上が、『職人が生んだコダワリのプロダクト』編でした。

こうして見ていくと、日本にはまだまだ見直されるべき技術、技法がたくさんあるのだなぁ、と痛感しました。また、技法を通じて過去の歴史や文化に触れられる、とても楽しいプロダクト紹介でした。

また、今後とも取り上げていきたいですね。