こんにちは、あずぷれすです
前回は、購入型と寄付型が中心の大手クラウドファンディングサイトをご紹介しました。
今回は逆に支援の範囲を限定したクラウドファンディングサイトをご紹介いたします。
FAAVO (ファーボ)
CAMPFIRE(キャンプファイアー)社が展開する地域活性化専門サイトです。『まちで一番身近なクラウドファンディング』を合言葉にして、地域活性化プロジェクトの企画、募集をおこなっています。
- 元々は別の会社が運営していましたが、2018年からキャンプファイヤー社が事業譲渡を受けて運営しています。
- クラウドファンディングとしては珍しいフランチャイズ制を採用しており、加盟するエリアオーナーが案件の発掘とバックアップを行う場合もあります。
- 大手CAMPFIRE社が運営しているため、手数料プラン等は一緒です。
注目をあつめたプロジェクト
GLEEN FUNDING(グリーンファンディング)
ツタヤおなじみカルチャ・コンビニエンスクラブ(CCC)のグループ会社が展開するクラウドファンディングサイトです。元々は、『かわいいを作ろう』をコンセプトに女性にフォーカスしたサイトでした。他の会社と提携などを深めていく中で、徐々に一般案件も取り扱うようになっています。またCCCの強みを生かして、映像、カルチャー関係の案件が多く掲載されています。その中で『未来メーカーズ』というエンタメ出版に特化したサービスも提供しています。
主なセールスポイント
- CCCが展開するサイトなので、カルチャー(映像、出版などエンタメ系)の案件が多く取り扱われています。
- ツタヤなど自社網で展開する印刷物に掲載されやすいです。
- 独自のASP(アフェリエイト・サービス・プログラム)を展開している。LOFTや新聞社などと提携しています。
注目をあつめたプロジェクト
【販売中!!】世界最小、高音質級骨伝導CLIP型イヤホン「earsopen®(EO)」 | GREEN FUNDING by T-SITE
・小型で軽量、なのに高音質が売りの骨伝導イヤホンです。骨伝導での会話用もありますが、そちらは二つの無指向性マイクを利用して、『どちらの方向から音がきたのか』を感知できるようになっています。なんと累計1億円以上の資金調達をしました。
今度は逆に、書籍化された話題となった『投資の神様』のノンフィクションの映画化ですね。バリ島に居住する通称『兄貴』を堤真一さんが演じています。
MotionGallery(モーションギャラリー)
クリエイティブ活動のスタートを支援する事に重点を置いたクラウドファンディングサイトです。なんと過去の調達資金の半分が映画関連で占めており、映像、音楽、マンガ、ゲームなどの取り扱い件数が非常に多いサイトです。
注目を集めたプロジェクト
さとふるクラウドファンディング
ソフトバンクグループの地域活性事業『さとふる』と、キャンプファイヤーが展開するクラウドファンディングです。
元々、ふるさと納税の返礼品を一同に集めて申し込みできるようにしたのが『さとふる』。
そこに自治体が企画する寄付型クラウドファンディングを掲載できるようにしたのが、『さとふるクラウドファンディング』です。
案件は非常に少ないですが、『ふるさと納税』のシステムに合わせた良い展開だと思います。
残念ながらプロジェクトは未達に終わっておりますが、同じ田舎住まいで電車の廃線の憂き目にあったものとして、応援しています。
FUNDIY (ファンディー)
『まんが王国』を手がける株式会社ビーグリーの手がけるクラウドファンディングです。運営会社の特色か、主に過去のマンガの続編製作、発売記念イベントの実施、映像化など、マンガに特化したプロジェクトを展開しています。
などがありました。
どのクラウドファンディングを選べばよいのか?
拡大を続けるクラウドファンディング市場
国内全体のクラウドファンディングによる資金調達金額は年々増加しており、創業から2017年までの数年間の累計調達額と、2018年の1年に満たない期間の調達額がほぼ同額、なんて会社も珍しくありません。このブログで紹介するサイト以外にも、地方限定のクラウドファンディングサイトや、自治体が主催するクラウドファンディングなどもあり、全てのプロジェクトが把握できないくらい、乱立状態ではあります。
どのクラウドファンディングサービスを選べばよいのか?
支援を考えている方は、気に入ったプロジェクトを見つけた時点で、取り扱いサイトは気にせずに、支援内容や方式などをチェックしていただければよいでしょう。
逆にプロジェクトの起案を考えている人は、どの会社を選べばよいのか悩みどころです。
手数料や提案する支援方式なども気になる所ではありますが、製品やサービスをどこに流通、露出させていくか?という部分も大切だと思います。
様々なクラウドファンディングサイトを調べていくと、各社は掲載するプロジェクトをどのように情報発信していくか、を非常に重視されています。自社で紙媒体を発行したり、新聞などメディアと提携したり、提携店舗に期間限定で展示できるようにしたり、などです。
やはり
プロジェクトをどういった層に訴えかけるのか?
プロジェクト成立後、どのように展開していくのか?
こういった戦略部分をしっかり練った上で、戦略に適したサイト、サービスはどこなのか、を選んで頂く事が重要だと思います。
それでは、よいクラウドファンディングライフをお過ごし下さい。